今日は、琵琶湖の湖畔で延々サンプルの調整＆テスト業務。そろそろ尻に火がついて来たので、２４時間体制に突入する勢い。と言っても、今年は一人ではなく、萩ちゃんが開発業務に携わってくれているので、精神的にはまだまし。今日は朝９時からスタートして、気が付けば夕方の６時。まさに瞬殺な９時間でした。

まずは事務所で、サンプルの調整業務。萩ちゃんのマスク姿も板についてきました。２日前、野池のサンプルテストから得たデーターを元に、さらに煮詰めていきます。

ちなみに、２日前、野池テストで捕獲したのは、このデカバス。ヒットルアーは、まさに今、必死に取り組んでいるブリキンというモデル。昨夜、ブリキン３が上がってきたので、早速、２日前のテストから得たデーターをこのサンプルに注入しておりました。

この難しい時期に、野池のモンスター級を食わせれるアクションや波動が確かに有りました。ただし、そのアクションと言うのが、非常に超微妙で、それを春から只管二人で、再現性の高いものにできるよう、取り組んできました。

しかし、現実はビルト＆スクラップの嵐で、少しでもあの動きが出たら、見切られる。おそらく普通に見れば、まあり大差のない、アクションですが、ハイプレッシャーの野池のデカバスは完全に見切ってきます

その一部始終を見れる野池でのテストは本当に役に立ったと思います。

最終的に、ある０．３ｇのウエイトをどう判断するか！！さらに１ｍｍの厚さをどう処理するか！！この２日間、自分と萩ちゃんの頭の中から離れる事はありませんでした。

今年から、萩ちゃんがＧＥＴＮＥＴの開発業務に直接携わる事になり、野池オカッパリでのテストデーターは、もう凄い勢いでＵＰ。自分の中で、今後のルアー開発業務にかなり影響を与えております

今回のブリキンと言うモデルは、まさに、魚に直接訴えるアクションや波動を、延々魚の反応を見てデザインしてきたもの。元々、自分が欲しかったあるデザインをべースに、萩ちゃんの野池オカッパリのエッセンスを惜しみなく注入しているモデル。

さらに、テストを繰り返しているうちに、新たな発見がいくつも有り、今、本当に自分でも、これはマジやばい！！と思えるレベルになってきました。しかし、人の才能はどこで開花するか解らないもんです。今日も、萩ちゃんが超必死でサンプルを調整している光景を見てつくづく思いました。

今から８年前、ＧＥＴＮＥＴを設立した時、ジャスターホッグを作る時、匂いがかなりきついので、冬にも関わらず、自宅の裏の駐車場をブルーシートで囲み、毎日、深夜の３時頃まで、木型を削ったり、シリコンの型にワームを流し込む作業をしておりました。

嫁やお爺ちゃんも家族全員で取り組んでおりました。この写真を見て貰えれば解りますが、気温は深夜で０度。嫁さんはシマノの防寒具を着て、型を作っている作業をしておりました。

自分がいつも忘れないようにしているのは、まさにこれ。この写真にＧＥＴＮＥＴの原点が有ります。叩き台のサンプルが有って、少しいじってあたかも自分がデザインしました～と言うのをよく聞きますが、それとは全然違うと自分では思っております。

ここからスタートして、必死にやっていたら、おのずと作られてくるサンプルに愛が見栄え、とても愛おしくなってくるもの。最終的に、販売になり世の中の評価がどうであれ、可愛い存在に変わりは無いです。

本型に入る前は全て手作業で一つ一つ作っているので、かなり手間暇が掛かっており、本日も９時間で調整できたサンプルは３体のみ。全てアクションを吟味しながら作っていくので、一体調整するのに３時間でした。

今の時代、簡単に作ろうと思えば、簡単に作れるのもルアー。しかし、時間を掛けようと思えば、幾らでも掛かってしまうのもルアー作りの仕事。おそらく、この開発業務に携わる事によって彼の釣りに対する姿勢も変わってきているから面白い。

そして、本日ブリキン４に向かうべきサンプルが出来上がりました。萩ちゃん、今日は本当にお疲れ様。次は、これをデーター化にするべく、その前の作業が。ここからは自分がバトンタッチを受けて作業します。

さあ～パソコンの前で睨めっこです。