バス釣りをスタートさせる瞬間に立ち会え、37年前に返る

昨日は、ブンブン大津店で店頭アドバイスをさせて頂きました。本当に色んな方々と色んなお話をする機会となり、こちらもかなり勉強になる事も多く、非常に有意義な時間を過ごさせて頂けたと思っております。

そんな中で、親子で悩んでおられる光景があったので、お声を掛けさせて頂くと、小学校2年生の息子さんがバス釣りを始めたいのに、何も買えば良いのか、さっぱり解らないとの事。

そこで、予算をお聞きして、タックルを選択。ゾディアスの番手が無かったので、他店から取り寄せ、リールは、息子さんがデザインからシマノを選択して頂きました。

とりあえず、ダウンショットをお母さんにアドバイス。親子で一生懸命覚えようと、見ておられました。

自分がバス釣りをスタートさせたのは小学校2~3年だから、同じ時期。その時、自分はと言うと、丁度、母親が脳卒中で倒れ、3カ月間の意識不明、そこから子供の名前を思い出すのに数年かかったリハビリの時期に突入した時。

自分と妹はとりあえず祖父母の家に預けられた。そして転校が続くなど、家庭環境が激変。そして転校した先で、声を掛けてくれた友達のグループがバス釣りに誘ってくれた。

そこから、自分のバス釣りはスタートした訳で、その時、この親子さんと同じように、祖母が一緒に釣り具屋に行ってくれ、仕掛けのやり方を、自分以上に熱心に聞いてくれた。

その時、人に聞くのが恥ずかしい自分に対して、祖母は恥も外聞もなく、色んな人に只管聞いて、自分に教えてくれました。

その時の光景が、今回は完全に被りました。今から37年前の事、その時、家庭の変化を不憫に思った祖母が、グレずに、好きな事をできるように釣りを応援してくれた事で、今の自分があります。

本当に釣りがあったおかげで、人並みの生活ができており、将来を見る事ができました。釣りにはいくら感謝しても感謝しきれない思いです。今回は、なぜかそんな思いが、一瞬にして37年前にフラッシュバックしました

こうやって、数ある遊びから、バス釣りに興味を持ってもらっただけでも、こちらは嬉しい。さらにそれを、お母さんが一緒になって応援してくれるのもダブルで嬉しくなりました。

嬉しそうにルアーを見る、彼の眼は本当に澄んでいて、今できる事は、してあげたい。そんな気持ちが高ぶったのは正直な気持ちです。

さらに、釣りで生活している立場として、今後、もっと皆が釣りを楽しめる環境をどうやって築いていけばよいのか、自分は何をしていけば良いのか、答えは直ぐに見つける事はできませんが、考えてしまいました。

また、大学生の釣り部の集まりがあったらしく、その大学生とも色々話できて楽しかった。3回生の部長さんから、4回生の彼。皆、就活もあるので、人生アドバイスも少々。

まあ~その他にもガイドのゲストさん達もいっぱり来られて、本当に楽しかったし、こちらも刺激を受けた感じです。

来週、ロッドが届いたら、彼はすぐに釣りに行くやろうな!!サンプルでプレゼントしたジャスターフィッシュのDSを風呂場で観たかな!!

もう会えないかもしれないけど、バス釣りを楽しんで欲しいと強く思う。