船長日記」カテゴリーアーカイブ

まさに転換期??自分が一切釣りをしないTVロケ

この写真は先月、TVロケでのワンカット。まあ〜普通にあるロケ中の様子ですが、自分の中では、これもまた新鮮なロケとなりました。

と言うのも、今までのTVロケや取材では、自分が釣って見せる、また解説するのが普通でした。しかし、今回は、自分は一切釣りをせず、解説もあまりしない状態で、テレビに出る状態。

あくまでも船長業として、お手伝いする立場。まさにこれも何かの転換期ですね。自分的には、決して悪くないと思っております。

今回は、琵琶湖やバス釣りではなく、単純に海での船長業として、仕事になっていくのが、自分の中では、本当に面白い。

環境は与えられるものでななく、自分で作っていくもの、そしてその環境がさらに自分を変えていく事を、日々実感する今日この頃です。

と言う事で、自分が一切釣りをしないTVロケが先日、放送になりました。動画でも公開されたので、是非、ご覧になって貰えればと思います。

台風通過後、この道30年以上の超ベテラン船長さんと

この数日間は台風やその他も含めてドキドキする事が重なり、自分にとっては色んな意味でエキサイトなウィークになりました。と言うのも、台風通過直後、船の無事を確認した後、急遽、船長同志で社会見学に行く事に(笑)大時化だからこそ、一緒に行動できる日となる訳です。

メンツは海生丸の新谷船長、雲丸の雲船長、榮嬉丸の矢代船長の4人で西へ西へ。ちなみに、自分は新谷船長とは初対面で、それもドキドキ。なんせ、旅客船を3隻も営業されている凄い船長ですから。今の自分からすれば、夢のまた夢。

色んな港に立ち寄り、船を見たり聞いたり。そして、予定では日帰りでしたが、そのまま温泉街で一泊する事に。まさに台風通過後の日本海船長の慰安旅行となりました。

今の自分にとっては、係留している船を心配する身で、台風通過中も貴重な経験でしたが、その後の旅も、日本海の遊漁船30年以上に及ぶ超ベテランの新谷船長との一泊二日の旅もかなり貴重な経験となりました。

自分が今までやってきたバス釣りの世界も同じですが、その道のプロとして、成功したいなら、その道のプロとして成功している人の話を聞くのが1番。自分の中で、プロと言うのは、それで生活をしている人の事を言います。

そんな船長業のプロ達の話は、実にリアルで、決して表に出ない話も多い。今後、自分が海の遊魚でやっていく上で、嫌でも意識して取り組んでいくべき内容の話も多く、本当に参考になる事が山盛りです。

50歳からの挑戦、おそらく自分の人生を賭けたラスト勝負で、飛び込んだ日本海の遊漁船業、最初は一人で、超不安でしがが、今は少しずつ話をさせて貰える人が増えるのが、純粋に楽しく、前に向いて進める感じ。海は一人ではやっていけないとつくづく思う。

最後に今回の慰安旅行、企画して下さった雲船長、現地で最高のアテンドして下さった矢代船長、本当にありがとうございました。そして、初対面にも関わらず、気さくに色んな話をして下さった新谷船長、ありがとうございました。また海上でもよろしくお願いします。

と言う感じで、台風かつ慰安旅行の色んな意味で刺激的なウィークでした。

同じ遊漁船でも全然違うよ、琵琶湖と海???

9月に入っても、何気にご予約を頂ける半夜イカメタルですが、ゲストさんにとっては、時期的にもラストイカメタル。しかし、今年の小浜沖は全体的に渋く、釣れ始めたのは8月のお盆からで、釣り人のテンションとズレがあり、なんとなく勿体無い気がする船長です。

先週の週末も、反応は悪くない感じ。

サイズも、余裕の大剣が混ざるなど、全体的にサイズが良い夜となりました。

頭は20杯超えで、反応が続いたので、ゲストさんにとっては楽しいラストイカメタルになった感じです。

しかしこのイカメタルも、船長として横で見ていると、参考になる事が多く、差がつく釣り。この日もやはり顕著に差が付いておりました。

どこで、誘って、どこで食わせるのか? 誘いと食わせのイメージや、その間が自分なりに理解できていないと、やはりバイトが遠い、かつ無駄が多いように感じました。

最終的には、そのイメージができており、自分の中で、数パターンのアクションがあれば、余計な事をせず効率的に釣っていける感じです。

そんな半夜イカメタルを終えた数時間後には、お次は昼便で再び小浜沖へ向かいます。プランはアコウとライトジギング。結果的にはライトジギングはイマイチで、アコウがメインとなりました。

サイズ的にはナイスサイズが混ざるも、台風前と比べると、バイト数は減っている状況。これは、季節の変わり目に入り、魚のポジションに変化が出てきた感じ。

この辺りは昨年と同じなので、またデカいアコウが溜まる場所を探すのが、船長としては楽しみの一つ。釣るのはゲストさんで良い。

季節が変われば、アレが変わり、アレが変わると、コレが変わり、ここに付くはず。そこはバス釣りと同じなので、自分の仕事です。

そして、半夜から昼便を無事終え、その日は半夜無し。そんな時は早く家に帰って夕方6時過ぎにはシャワーを浴びて、日本海の夕焼けを見ながら、一息。この写真はその時に撮ったもの。

半夜がないだけで、凄い自由を貰った感じで、安堵感もあり、また達成感もある。同じ遊漁船業と言っても、今は24時間体制。今までの25年に及ぶ琵琶湖ガイドとは大きく異なるところ。

同じ遊漁船業という括りとなる仕事でも、琵琶湖と海は、本当に大きく異なり、その差に最初は困惑したが、今はそれがどんどん楽しくなってきている自分がいる。

今は常にアップデートしている自分がおり、50歳を超えてそれを実感できている事が嬉しく、さらにそれで家族を養えているところがやりがいになっている。

知り合いの船長の話という感じで、見たり聞いたりして、遊漁船の船長のあれこれを言える人はいるかもしれないが、おそらく本当のところは解る事はないだろう。

しかし、自分は25年以上琵琶湖ガイドで稼ぎ、さらに今から日本海の遊漁船もやっていく。全て、他人の話ではなく、自ら経験していく事になる。

琵琶湖の船長と日本海の船長、いずれも趣味ではなく、ガチの職業として経験していくのが今の自分。そこから発する言葉は、全て経験から話すので、リアルそのものになるだろう。

職業として遊漁船はどうなの??琵琶湖と海ってなにが違うの?? 何気に聞かれる事が多い自分ですが、もっとキャリアを積んだ時、自分の経験から言える時が来るかもしれない。今は、まだまだ修行の身、地道に取り組んでいきます。