最新艇バスキャット・クーガーを見ながら

1453191302795

午後の後半は、ビーフリークにお邪魔。店内には、2016年モデルのバスキャットクーガーFTDが展示されておりました。

最新式のバスキャットの現物が展示されているのは、今のところ、このクーガのみ。やはり現物で見るとかなり欲しくなりますね。

カタログでの数字は、WEBサイトで調べてみれば、直ぐに解る時代ですが、現物でないとイメージが湧かない事も沢山あります。さらに、細部を見ていくとそのクオリティーの高さは一目瞭然です。

建物も同じですが、曲線や凸凹の少ない箱ものに比べると、曲線にはそれなりの手間暇が掛かります。また外観からは殆ど解らないファイバーグラスへの拘りは、バスキャットは相当なものでした。

1453191327586

これは、自分が実際にこの船をデザインしたリックから車の中で聞かされた事ですが、使用したファイバーグラスとレジン(大まかに言えば接着材の役目)の関係を力説してました。会話はこんな感じでした

リック 「船長、船体に不安を感じた事はあるか!!」 船長「 全くないよ、と言うか凄い剛性だね」

リック「キャットは常に一番良いファイバーグラスは何なのか!!と追及している」「そしてそれを、長い付き合いからファイバーグラスを取り扱っているメーカーも知ってくれている」

「だから、常にどんな時でも、その中で一番バスボートに良いファイバーグラスを手に入れる事ができるんだ」「でもそれは簡単ではないんだよ」

「それと、キャットに関しては、一番衝撃を受ける部分には、特別なレジンを使用して、衝撃を和らげたり、それもかなり使え分けているんだ」

「レジンにも色んな種類があって、適材適所で、全て理解して使い分けている」

「船長、それってどういう事か解るか!!」「かなり手間暇が掛かるんだ、そしてコストも」「でもそれって外から見ても解らないだろう」「でも船長が感じたように、船体に不安が無いのは、そんな見えないところから来てるんだよ」

「だから安心してこのレイクビワでガイドを頑張れよ」

12208438_525796230921161_4339048900311994419_n

これはほんの一部の会話。こんなかなり細かい話を延々しているリックと接していると、この親父、本当にボートが好きなんやな~とつくづく思ってしまう。

お客さんの前なら、ビジネストークも有るが、このようなマニアックな会話を、空港や琵琶湖周りの移動中の車の中で、延々自分に語ってくれた。

それを聞いていると、単なるビジネストークには思えない。自分も、木彫りから、一からワームを作っているので、やはり自分なりに熱い思いがあるから、やはり語ってしまう。

リックも同じ、バスキャットを経営する立場と同時に、ボートをデザインするクラフトマンとしての熱い思いがあるのだろう。今、自分がバスキャットを好きで乗っているのは、自分で工場まで行き、さらにこうやって社長と直接話せる事ができ、自分の眼でみて聞いた事に、自分なりに確信が持てているから、余計に愛着が持てている。

そんな、バスキャットの最新モデルが、今実物を見る事ができる良い機会なので、是非、ビーフリークを覗いてほしいと思います。行かれる時は一度電話してみて下さいね。